グローバリゼーション下の産業と貿易に関して、経済・倫理・環境・文化・伝統などの多面的視点から内容開発することを目的とする。
従来、貿易に関しては、比較優位をもとにした自由貿易を基軸として、経済的見方考え方の育成がめざされてきた。今回の取り組みでは、グローバリゼーションを前面に、「援助と開発」の側面から「産業と貿易」の内容構成再編を試みる。
そこでは、「なぜ援助が必要なのか」、「開発支援はどのようにあるべきか」の因果関係と価値判断が伴う課題を設定し、フェアトレード・スウェットショップ・マイクロファイナンスなどのトピック扱う。
また、「開発と援助を巡る論争」として、イースタリーとサックス、バグワティとセン、シンガーとロールズの論争あるいは対立的視点をとりあげ、ワークショップ型授業の展開も構想している。
その際、初等中等に至る一貫したカリキュラム構想も視野に入れている。