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サブ・グループ10「科学技術の発展と生命倫理」の取り組み


平成26年度


第1回研究会(2015.03.07)

 グループ10「科学技術の発展と生命倫理」では第1回目の研究会を2015年3月7日(土)に愛知県名古屋市の東海学園大学名古屋キャンパス430講義室にて開催しました。遠く関東地方からもメンバーが参加し、今後の研究方針について活発な意見交換が行われました。
 プロジェクト全体の概要が説明された後、当面中等教育での「生命倫理」に関する単元開発・授業実施を目指すことが確認されました。また本サブ・グループにおいては、「現代社会の課題を考察する見方や考え方」として「幸福」・「正義」・「生命」を取り上げることになりました。これらの「見方考え方」に基づき本グループでは、生徒が「生命倫理」の様々なトピックについての事実認識をした上で、そうした場面に直面した時に、自ら価値判断や意思決定を行うことのできるような「価値判断型」の授業を開発することを今後検討していくことが確認されました。
 第2回目のサブ・グループ研究会は5月を予定しています。

   


第2回研究会(2015.05.16)

 グループ10「科学技術の発展と生命倫理」では第2回目の研究会を2015年5月16日(土)に名古屋市の東海学園大学名古屋キャンパス420講義室にて開催しました。
 今回の研究会では、これまで、グループメンバーが実践してきた中等教育における「科学技術の発達と生命倫理」にかかわる授業実践が報告されました。今後、これらを参考に「現代社会の課題を考察する見方や考え方」としての「幸福」・「正義」・「生命」を盛り込みながら、単元案・学習指導案を作成していきます。また、今年度高等学校の「倫理」で予定される授業の試案が提案され議論を深めました。
 また、これまでの研究会の成果は、6月13日(土)、東京の高千穂大学で開催された日本公民教育学会全国研究大会で行われたラウンドテーブルで報告され、全国の多くの先生方と意見交換することができました。
 第3回目のサブ・グループ研究会は8月に開催し、研究授業の学習指導案について討議する予定です。また、高等学校での授業は9月頃実施の予定です。


第3回研究会(2015.08.21)

 グループ10「科学技術の発展と生命倫理」では第3回目の研究会を2015年8月21日(金)に名古屋市の東海学園大学名古屋キャンパス227講義室にて開催しました。
 6月14日に高千穂大学で行われた全体研究会について報告された後、9月以降に予定されている高等学校での「倫理」の授業指導案についての検討が行われました。授業の中で本サブ・グループが設定する「社会の課題を考察する見方考え方」である「生命」・「正義」・「幸福」・「自由」などの位置づけをどのように明確にするか、またそれに応じた単元の構成、授業展開などについて議論が交わされました。
 また、小中高一貫で、「生命倫理」を主題として取り扱った社会科(公民科)の授業において「生命」・「正義」・「幸福」・「自由」をどのように捉えるかについてのモデル案が提案され、今後継続して検討することになりました。
 高等学校での研究授業は12月に行われます。


高等学校研究授業(2015.12.11)

 2015年12月11日(金)に、愛知県内の公立高等学校において、今回の研究テーマに基づいて開発された高等学校「倫理」の研究授業が行われました。研究授業は単元「現代社会の諸課題 科学技術の発展と生命倫理」の第4時間目です。生徒たちは第3時間目までで福島第一原発や脳死と臓器移植など、様々な現代の諸問題に触れながら、「正義」や「幸福」などとのかかわりについて考え、本時ではそれにら基づいて「出生前診断」について、グループで議論しながら考えを深めました。生徒達は熱心に「出生前診断」の問題について取り組んでいました。



第4回研究会(2015.12.19)

 高校での研究授業を受けて、12月19日(土)に第4回研究会を行いました(於東海学園大学名古屋キャンパス420講義室)。授業の概要について実践者と参観者からの報告の後、授業で生徒が作成したワークシートなどを基に授業の検討会を行いました。
 生徒達が自ら主体的に取り組むことのできる授業となった一方で、社会の諸課題をとらえる枠組みとしての「幸福」や「正義」について、生徒はどこまで深めることができたかという点や、グループを越えての意見交流がどこまでできたかなど、課題も明らかになりました。これらの内容は2016年1月11日に開かれる全国研究会で詳しく報告される予定です。また、2月以降、新たに研究協力者の先生方によって小学校の「道徳」と中学校の「社会科公民的分野」でも関連する研究授業を実施することが決まりました。

   

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